ケア業界最高峰の資格と職種の話ケアマネージャーの資格と実情についての記事まとめ

試験に関する特記事項~ケアマネージャー編~

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介護現場で働く多くの者にとっての憧れであり、最終目標にもなっているのがケアマネージャーだ。介護福祉士と同様に国家資格であり、取得することで多くの恩恵を受けられる。給与水準が上がるのはもちろんのこと、より責任ある立場での勤務が可能となるだろう。ケアマネージャーの試験における一番の注意点は、受験資格だ。非常に厳しい条件を課せられていることが特徴で、最短でも介護福祉として施設での実務経験が5年も必要になる。医療や福祉関係の資格がない者に至っては、さらに長い経験が求められると言われている。ケアマネージャーを目指す場合、あくまでも職業者としての経験が必要であり、私的な介護経験はカウントされない。

また、試験内容は年々難化する傾向にある。当初は44%もあった合格率は現在20%台にまで落ち込んでいるようで、国による有資格者数調整は今後も続くことが予想される。そのため、合格を目指す場合は、十分な勉強時間が必要不可欠になるだろう。ケアマネージャー試験の出題範囲は非常に広範であるため、一夜漬けの学習では到底太刀打ちできない。

ケアマネージャーの資格試験に合格するために重点的に抑えておきたいポイントは、介護保険制度に関する法的知識と言われている。本制度は5年に1度の頻度で内容が大きく変化していおり、古い知識は役に立たない。この他にも、老人ホームなどの各介護施設に関する知識、ケアプランなどの書類作成に関する技術なども求められる。全設問60題中42問正解が平均的な合格水準だが、これは正解率により上下するはずだ。そのため、どうしてもケアマネージャーの資格を目指すのであれば、余裕を持った準備期間を設けておくことが大切である。